自民党・麻生太郎副総裁が8日に台湾・台北で開いた国際フォーラムで講演した際、軍事的圧力を強める中国を念頭に台湾海峡の平和と安定を維持するため日米、台湾による抑止力の重要性を強調。そのために必要なものとして「戦う覚悟だ」と発言したことに野党が反発した。
自民党関係者によると麻生氏は7~9日のスケジュールで台湾を訪問、講演には台湾の蔡英文総統が出席した。
麻生氏は現在の台湾情勢について「平時から非常時に変わりつつある。我々にとっていま最も大事なことは、台湾海峡を含むこの地域で戦争を起こさせないことだ」と指摘。その上で「今ほど日本、台湾、米国を始めとした有志国に強い抑止力を機能させる覚悟が求められる時代はない。戦う覚悟です」と強調したという。
立憲民主党の岡田克也幹事長はこの日、国会内で開いた会見で麻生氏の発言に「台湾有事にならないためにどうするかが求められているなかで、非常に軽率だ」とした上で「政治家は国民の命と暮らしを預かっている。軽々にいう話ではありません」と厳しく批判した。
共産党の小池晃書記局長も「明らかに専守防衛に反する。極めて挑発的な発言だ」と非難。抑止力に関しては「相手に恐怖を与えることであって、まさに軍事対軍事の悪循環を引き起こすことものだと批判してきました。麻生氏の発言は、まさに抑止という考え方の危険性を赤裸々に語っている」とした。












