富山競輪のGⅢ「開設72周年記念 瑞峰立山賞争奪戦」が3日に開幕する。松浦悠士(32=広島)、郡司浩平(32=神奈川)、佐藤慎太郎(46=福島)、新山響平(29=青森)のSS戦士4人や、地元中部地区の大黒柱・浅井康太(39=三重)ら豪華メンバーが勢揃い。激戦必至の初日特選12Rだが、真杉匠(24=栃木)からも目が離せない。

 富山湾に輝く星空のような顔ぶれとなった。強敵が揃う中、関東の彦星・真杉は単騎の戦い。勝負を前に、何を考えているのか。

「こういう時に決め打ちで何かしようというタイプではありません。流れの中で行けるタイミングをつかめるように」

 強引な位置取りも心の奥に秘めるが、新山、松浦、郡司のS班3人のプライドバトルは必至。脚をためてのまくり一撃で、主役の座を奪うつもりだ。

 前検日(2日)に到着すると、勢い込んで準備する男がいた。ペナルティーで3か月出場できなかった森田優弥(25=埼玉)が、落ち着きなく汗をかいていた。森田は「3か月ぶりなんで」と興奮の様子。それでいて真杉の顔を見ると「真杉君は今は格上なんで。一緒に走れるように」と背筋を正した。

 苦しむ同期を真杉も表面ではからかいながら「一緒に走れるといいですね」とつぶやいた。森田は1R1番車に抜てきされ、期待に応えていることだろう。真杉が森田のエールに応えるのは最終12R。上位戦で元気のない関東軍団が巻き返すための重要な1日とする。