元日本代表MF本田圭佑(37)が小学生世代で加速する〝全国大会廃止論〟に真っ向から猛反対した。

 本田は1日、千葉市内の「ZOZOPARK HONDA FOOTBALL AREA」で会見を開催し、10歳以下を対象とした新たな子ども向けサッカー大会「4v4 U10」の創設を発表した。

 本田はこの大会を設立した意義の中で、全国大会の重要性を強調。「全国大会をなくしていくことに反対。子どもたちが高みを目指して勝利を目指すことは素晴らしいことだと思っている。問題視しているのは柔道の話になり、勝たせるために減量させるという柔道特有の事情がある。なので、すべての全国大会に当てはまるものではないが、少なくともサッカーは無差別でやる。小さい子もデカい子とやらなければいけない。それは大人の社会と似ている。その中でどうやったら勝てるかを考える。自分で考えて戦略を立てて、勝利を目指せる人間としてのスキルが大事」と熱く語った。
 
 昨年3月、全日本柔道連盟は、主催する「全国小学生学年別柔道大会」の廃止を発表。これがスポーツ界に衝撃を与えた。欧米のスポーツ界では多くの競技で小学生世代の全国大会がすでに廃止されており、日本でも今後は他競技に波及する動きがある。

 だが本田は「全国大会をなくすということ自体は、僕は真っ向から反対する。僕自身、それを目指してここまでやってきて恩恵を受けてきているので、素晴らしい大会で必要なことなんじゃないかと思う」と全国大会の重要性を強調した。

 その上で「全国大会が必要イコール勝利至上主義ではないと理解しておいてほしい。子どもの時に勝利至上主義というのは僕は否定的。ただ、負けてもいいというマインドを持つ子どもが増えていくのも違う。大人が、負けた子に対してもチャンスを与え続けるという環境が最も大事なこと。僕は子どもに勝ちたいと強く願ってほしいし、そのための全国大会。どんどん子どもが上を、頂点を目指して頑張ってほしい。勝ちたいと思ってトライしたプロセスにこそ価値がある」と力説した。

 本田の持論は、全国大会のあり方に一石を投じることになるか注目が集まる。