【元局アナ青池奈津子のメジャー通信】夏真っ盛り。山や海でのキャンプやバーベキュー、ハイキングや川遊びなどに行かれている方も多いだろうか。
アウトドアが好きという野球選手の話は結構、紹介してきたのだが「キャンプ、ビーチ、ボート、釣りなど、アウトドアなら何でもやる。シーズン中でも、デーゲームの後オフ日があったら1泊2日で湖畔に泊まりに行く」というブルージェイズの右腕、クリス・バジットの自然好きは、筋金入りだった。何せ、好きが高じて自分で森をつくってしまったというのだ。
幼いころから、パイロット、数学の学者、バスケットボールなど、野球以外にも興味が絶えなかったというクリス。
それならサイドビジネスでもやっていそうだなと聞くと、ちょっと意味深に間を置いてから「まったく利益が出ていないサイドビジネスならやっている」と語り始めたのだ。
「ノースカロライナで松の木をたくさん所有しているんだ。まだ伐採はしていないけど、いわゆるロギングビジネス。小さい苗木を植えて、十分大きくなったら切り倒して、電柱などに使ってもらったりして、自分はまた新しく木を植えるというもの」
4~5年前に、オフの自宅を構える妻ジェシカさんの地元ノースカロライナ州で500エーカーほど(約東京ドーム45個分)の土地を購入。25~30年ほどかけて松の木を成長させるのだが、購入段階ですでに多くの松の木が生えていたため、そろそろ伐採の時期がきているという。
「でも、実はそこにはあまり興味がないんだよね」とクリス。もともと話し好きな印象があるが、自然について話している時の彼はまさに「男のロマン」と言わんばかりに熱い。
「ビジネスのためじゃなく、ストレス解消や楽しみでやっている感じなんだ。松の木を成長させるために5~10年ごとに一部の木を切り倒して、残りの木々がより大きく成長するように調整したり、松の針が落ちるから、木々が栄養を取れるように野焼きをしたりって、たくさんのプロセスがあるんだけど、野焼きをすると新しい木々や草花が生えてきて、動物たちが大喜びで食事をしに出てくるんだ」
クリスの森には、ブラックベア(アメリカ熊)からボブキャット(オオヤマネコ)、白頭鷲、鹿、七面鳥…様々な野生動物がすんでいるという。オフは週4~5日通って、森や動物たちの世話をするのがここ数年の趣味となっている。
「化学薬品を使いたくないから、自然を利用してどうやって森を大きくするかなど学ぶところが多い。この際、松の木をいくつか切り倒した後は、郷土樹木を植えてみようかと。200年前にそこにあった森をつくれないかなって」
聞いていると、思わずキャンプに行きたくなったのだが、野球シーズンも真っ盛り。今年は特に見逃せない瞬間が多くてそれどころではなさそうだ。
☆クリス・バジット 1989年2月22日生まれ。34歳。米国オハイオ州出身。右投げ右打ちの投手。2011年のMLBドラフトでホワイトソックスから16巡目(全体501位)で指名されプロ入り。14年8月にメジャーデビュー。同年は6試合に登板(先発5試合)し1勝1敗だった。オフにアスレチックスにトレード移籍。16年にトミー・ジョン手術を受け、18年に復帰すると19年は25試合に先発して10勝5敗、21年は12勝4敗、メッツに移籍した22年は15勝9敗の成績を残すと、今季からブルージェイズでプレーしている。150キロ台中盤の直球を武器とした本格派投手。195センチ、95キロ。










