「大関豊昇龍」が誕生した。日本相撲協会は26日、関脇豊昇龍(24=立浪)の大関昇進を正式に決定。境川理事(元小結両国)と大鳴戸審判委員(元大関出島)が使者に立ち、名古屋市内の部屋宿舎で豊昇龍と師匠の立浪親方(元小結旭豊)に大関昇進を伝えた。豊昇龍は伝達式の口上で「謹んでお受けいたします。大関の名を汚さぬよう気魄一閃(きはくいっせん)の精神で努力いたします」と述べた。
晴れて新大関となった豊昇龍は「親方と話をして、この言葉がいいかなと。どんなことがあっても、力強く立ち向かう。そういう意味で使いました」と口上に込めた思いを説明。「大関は入門した時の夢。すごくうれしい。だけど、ここで終わるわけじゃない。次(横綱)に向けて頑張りたい」と決意を新たにした。
この日の伝達式を迎えるにあたり、叔父の元横綱朝青龍に「楽しめ!」との言葉をかけられた。その叔父からは、豊昇龍が6月にモンゴルへ帰省した際に「頼むから、今場所(名古屋場所)で決めてくれ。お前が優勝したら俺、泣くからな」と強引に約束を迫られた。豊昇龍は「その時は『はい』って言っちゃったんですけど、心の中では『えーっ、どうしよう』って思った。約束を果たした場所だった」と安堵の表情を浮かべた。
豊昇龍にとって、これまでの道のりは「元朝青龍のおい」という肩書との闘いでもあった。新大関は「自分が勝たなければ、叔父さんの名前が下がる。だから、もっともっと頑張らないといけないと…。あきらめることもあったけど『ここであきらめちゃいけない』という気持ちでやりました。やってきて良かった」と振り返る。
その偉大な叔父の番付まであと一歩となった豊昇龍は「名前の重圧に負けそうになる? それは今でもありますよ。超えることはできないかもしれないけど、ちょっとでも近づきたい」と言って表情を引き締めた。












