〝不正指摘〟の心理状態とは? ボクシングの前世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(30=大橋)の挑戦を受けるWBC&WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(29=米国)陣営が、世界戦(25日、東京・有明アリーナ)を前に挑戦者の拳に疑惑の目を向けた。
22日の会見で、フルトン陣営のワヒィード・ラヒム・トレーナーは井上のハンドラップ(バンデージとテーピング)について「パンパンになったグローブの選手とやるのは安全ではない」などと、井上が〝不正〟を行っているかのように指摘した。当然、井上は「全試合、正々堂々と試合している」と完全否定だ。
フルトン陣営は、なぜこんなことを言い出したのか。公式ユーチューブチャンネル「前向き教室」で発信も行う元日本スーパーライト級王者・細川バレンタイン氏(42)は「揺さぶりではないと思います」としてこう続ける。「(ハンドラップの)規定はコミッションによって異なります。日本では、ナックルパート以外はテーピングを巻いていい。つまり手首もテーピングで固めることができるんです。しかし日本のように巻くことのできない国も多い」
そもそも手首のテーピングの効果は「ケガの防止」だ。だが同時にヒジや肩に比べ小さく緩みやすい関節である手首を固定するとパンチの威力はアップするといい「それをけが防止と取るか、攻撃力アップと取るかは管轄のコミッションによる解釈の違いなんです」と指摘した。
いわば王者が井上に脅威を感じているからこその主張で「神経質になっているんだと思います。逆を言えばフルトンも同じことをやっていいんですから」。焦る王者をしっかり仕留めたいところだ。












