偉業達成なるか。大相撲名古屋場所14日目(22日、愛知県体育館)、新入幕の伯桜鵬(19=宮城野)が幕内北勝富士(31=八角)を破り、11勝目(3敗)を挙げた。

 馬力のある相手に土俵際まで押し込まれながらも、突き落として逆転勝ち。「(土俵際でも)残せると思っていたので、焦ってはいなかった」と冷静さが光った。

 優勝争いで単独首位の相手を引きずりおろし、自らも先頭に並んだ。千秋楽(23日)は3敗同士で並ぶ関脇豊昇龍(24=立浪)と激突。直接対決を制し、北勝富士が敗れれば、1914年の両国以来、109年ぶりの新入幕優勝を達成する。10代Vは史上2人目で、19歳11か月は貴花田の19歳5か月に次ぐ年少記録。初土俵から所要4場所で賜杯を抱けば、付け出しでは輪島の15場所を大幅に更新して史上最速となる。

 伯桜鵬は「あこがれの舞台で戦っていて、その中での優勝は夢だし、ものすごく遠い存在。自分は優勝できるレベルにない」と言いつつも「明日の相手に勝つための準備をしていきたい」ときっぱり。大一番へ向けて静かに闘志を燃やしていた。