テニスの下部ツアー大会カリビアン・オープンの男子シングルスで優勝した錦織圭(33=ユニクロ)は、順調に復活ロードを歩んでいる。
股関節などのケガで長期離脱していた錦織は、約1年8か月ぶりとなった実戦でいきなり頂点を奪取。世界ランキングも圏外から492位に上昇した。テニス解説者の佐藤武文氏は「選手にとって勝利は最大の栄養になる。初戦をすんなり勝ったことで、加速度的に試合をすることができた点が、今回の結果につながった」と勝因を分析した。
プレー面でも錦織らしさが見えたという。コート前方で攻めに転じたかと思えば、丁寧な守備で相手の流れを断ち切りにいく。さらにはドロップショットで相手をかく乱するなど、熟練の技術を随所に披露。「ショットだけで勝つのではなく、組み立てで勝つという錦織選手らしい戦い方だった。ドロップショットは相手の選手が全然動けないことが何度もあった」と高く評価した。
今後は4大大会「全米オープン」(8月28日開幕)の出場を目指す方針。佐藤氏は「出場できる可能性は大いにある」と期待を寄せた上で「一番怖いのはケガの再発。チャレンジャー・シリーズに出るということは、試合を重ねるということ。そうなった時に体力的な部分やケガをせずに戦うことがポイント」と指摘した。
錦織本人は「もっともっとレベルを上げて、とりあえずトップ100に早く入れるように頑張りたい」と意気込む。日本のエースが再び世界で輝く日は、そう遠くなさそうだ。












