卓球の全日本ジュニア女王・張本美和(木下アカデミー)は、異国の地で学んだ経験を糧にする。

 先月に行われた世界選手権(南アフリカ・ダーバン)の代表入りはならなかったが、サポートメンバーとして同行。女子シングルス銅メダル・早田ひな(日本生命)らの雄姿を目の当たりにする中で「吸収できたものはたくさんある。自分もあの舞台に立ちたいという気持ちが一番大きい」と刺激を受けた。

 特に感じたのは〝気持ち〟の差だ。「トップ選手が試合をしているのを見て、強い覚悟だったり、試合に懸けているのを応援していて感じた。自分は今までそこまで強く思ったことはなかったので、そこが違うなと思った」。来年に控えるパリ五輪を前に、各国の選手が本気モードで挑んだ一戦。世界選手権ならではの雰囲気は、自身の現在地を再認識させた。

 パリ五輪の選考ランキングは現時点で7位。シングルスの代表に入るには、来年1月の全日本選手権を終えた段階で上位2人に名を連ねる必要がある。「五輪を目指すということは、簡単に言えることではないし、思えることではない。目指すからには、絶対に最後までやり遂げるという気持ちが大事。その部分で覚悟も持つようになった」。簡単な道のりではないこと理解しているからこそ、練習での集中力も増したという。

 17日にはパリ五輪選考ポイント対象大会・Tリーグ個人戦「NOJIMA CUP」初日(東洋大赤羽台キャンパス)の2回戦に登場し、野村萌(デンソー)に4―0で快勝。準々決勝にコマを進め「ラリーが長いわけではなかったので、サーブとレシーブが重要だと思っていた。サーブとレシーブで得点することできた」と手応えを口にした。

 次戦は強敵の早田と相まみえる。厳しい戦いが予想されるものの「勝たないと上にいけない。勝つしかない。頑張ります」。16日に15歳の誕生日を迎えたバースデーガールが台風の目に名乗り出る。