テニスの4大大会「全仏オープン」女子ダブルス3回戦で、加藤未唯(28=ザイマックス)&アルディラ・スーチャディ(28=インドネシア)組が「危険な行為」で失格となった問題の波紋が広がっている。

 試合中に加藤が相手コートへ向けて返した球がボールガールの頭部を直撃。審判は警告としたが、対戦相手のマリエ・ブズコバ(チェコ)&サラ・ソリベストルモ(スペイン)組が抗議すると一転、失格の厳罰処分が下された。加藤はこの裁定を不服として4大大会側を提訴した。

 この問題について、プロテニス選手協会(PTPA)は「加藤未唯選手の全仏オープン失格に対するプロテニス協会の対応について」と題した声明を発表。「加藤未唯とアルディラ・スーチャディを失格とした決定は、不当で不均衡で不公平なものだった」とし、「この件は偶発的であり、攻撃的な性質のものでなかったのは明らかだ。コードバイオレーション(テニス界の行動規範に反するもの)やその後の失格につながることはなかったはずだ」と指摘した。

 さらに「失格のような決定は公平、公正、外部からの影響を受けずに行わなければならない。不当な扱いに直面したすべてのプレーヤーに揺るぎない連帯感を表明する。この状況に対処し、改善するため、私たちはフランステニス連盟とグランドスラム委員会の両方と積極的な対話を進めている」とした上で「賞金とランキングポイントを戻すべきだ」と記した。

 問題の余波が大きく広がっている中、PTPAは加藤と連絡を取り合い、連携して問題に対処していく方針で、今後の動向が注目される。