大関残留に暗雲だ。大相撲夏場所5日目(18日、東京・両国国技館)、大関カド番の貴景勝(26=常盤山)が幕内翔猿(31=追手風)に屈し、早くも2敗目(3勝)。立ち合いで押し込むことができず、最後は投げの打ち合いで先に体が落ちて黒星を喫した。取組後は取材対応せず、無言で国技館を後にした。

 この日は横綱審議委員会による本場所総見が行われた。山内昌之委員長(東大名誉教授)は序盤5日間の貴景勝の相撲について「ヒザをはじめとした下半身に不安があるので、私はよくやっていると思う。この場所を一つの試練と受け止めて、乗り切っていこうとする姿勢がうかがえる」と評価する。

 初日と4日目に見せた立ち合いの変化にも「どんな力士でも、横綱、大関を含めて体調やケガで相撲のやり方が制限されることがある。立ち合いの瞬間的な判断で相手の様子を見て動いた。そういうことは起こり得る。カド番という状況でもあるので、全体として彼の相撲が大きくゆがんだ物にならないということを前提にして言えば、やむを得ない」と理解を示した。