静岡県・伊豆ベロドロームの「第92回全日本自転車競技選手権トラック」は最終日の15日、男子1キロメートルタイムトライアル、女子500メートルTT、男女ポイントレースなどが行われた。

 女子エリート500メートルTTは佐藤水菜(チーム楽天Kドリームス)が34秒467の日本新で優勝、昨年に続いての個人3冠を達成した。女子エリート3キロメートル個人パーシュートは内野艶和(チーム楽天Kドリームス)が3分30秒486の日本新で初優勝を飾った。

 女子500メートルTTはサトミナがビシッと決めた。「自己ベストを更新できてうれしいです」と勝者は実に謙虚だった。

 チームスプリントの同僚の酒井亜樹が先に34秒708を出して、前田佳代乃さんが持っていた日本記録(34秒882)を約9年5か月ぶりに更新。トラックキャリア数か月の新星のサプライズにも最強女王は「(記録を)出すだろうと思っていたので全然。『頑張らなきゃ』とは思いましたが、意識しすぎることなく自分のレースに集中していた」と動じることもなく、最終発走の出番を待っていた。連戦、トレーニングでの疲労はあったが、34秒467の新記録を伝えるアナウンスが流れると、右手を突き上げるガッツポーズで応えた。

 これで昨年に続いてスプリント、ケイリン、500メートルTTの個人種目3冠だ。500mに関してはニューヒロインの誕生を待ち、バトンを渡すつもりでいるようだが、まだまだ先の話。ジャパンの女子エースは6月マレーシアのアジア選手権で「出る種目で優勝を狙う」と宣言した。

 女子3キロメートル個人パーシュートは内野が初優勝。予選は3分33秒446のタイムで日本記録を更新すると、決勝ではさらに3秒近く短縮、3分30秒486の会心の記録再更新となった。「初めての3キロメートルだったが、ラップのタイム維持、フォームを意識して」無駄なく走ることを確認しながら周回を重ねた。一気の短縮にはさすがにビックリも「タイム系は自分の力が数字に表れるので出していって自信に変えられればいいかな」。

 代表ではチームパシュートとマディソンで五輪枠を取りに行く。「(6月の)アジア戦では金メダル、(8月英国の)世界選では表彰台に乗れるように」。ツヤカはエース・梶原悠未の背中を一番に追い駆け、垣田真穂、池田瑞紀のフレッシュコンビを引っ張る。