お酒を飲んで顔が赤くなる、いわゆるフラッシャーと呼ばれる人は、骨粗鬆症による大腿骨骨折をしやすい。数年前、そんなショッキングなニュースがメディアで取り上げられた。そのリスクは何と約2・5倍。しかも聞き捨てならないのは、フラッシャーの場合、酒を飲んでも飲まなくても骨折のリスクが高いという。

 では何が骨粗鬆症の原因かというと、アセトアルデヒドだと考えられている。アセトアルデヒドは体内にアルコールが入った際、アルコール脱水素酵素によって分解され、生成される毒性の強い物質。この連載でもおなじみの「ヤツ」だ。フラッシャーの人はアセトアルデヒドの分解能力が低く、体内にアセトアルデヒドが蓄積しやすい。アセトアルデヒドは老化の原因となる活性酸素を作り出す。それにより、酸化ストレスが生じ、骨の新陳代謝のリズムが崩れ、骨粗鬆症になるというワケだ。

 骨粗鬆症というと「女性の病気」と思う方も多いかもしれない。確かに女性の罹患率が高いのだが、男性にも起こりえる疾患である。また骨折した後の死亡率は男性のほうが高い。しかしこうやって注意喚起されても、飲みたいものは飲みたいし、止められるはずもない。

 そこでおすすめしたいのが、整形外科などで行っている骨密度検査だ。私も早速、検査を受けてきた。結果、私の骨密度は1・203(g/㎝)で、同年齢の平均骨密度と比較し124%だった。大腿骨に至っては0・9373(g/㎝)。こちらも同年代より10%多いという結果だった。こうして可視化されると骨に対する意識も高まる。そう、何事も「意識」が大事なのだ。無理に酒を止めずとも、意識するだけで「ちょっと気を付けよう」という気になる(多分)。骨密度検査は各自治体でも行っているので、折を見て受診することを強くおすすめしたい。