2024年パリ五輪選考レースで苦戦が続く東京五輪混合ダブルス金メダリストの伊藤美誠(スターツ)の現状を、中国メディアが敏感に報じている。
伊藤は6日に行われたパリ五輪代表選考会全農カップ・トップ32平塚大会女子シングルス2回戦で、長崎美柚(木下グループ)に敗戦し、悔し涙。試合後には臀部(でんぶ)などに痛みを抱えている状態で大会に臨んでいたことを明かした。
大会前にパリ五輪選考ポイントで4位と苦しい位置にいたものの、勝利を逃しさらに窮地となった伊藤。東京五輪では伊藤を大魔王と呼び、超警戒していた中国メディアも相次いで不振を報道。「澎湃新聞」は「再び涙を流した伊藤美誠。本当にパリ五輪を逃してしまうのか」と伝えた。
同メディアは伊藤について「東京五輪以降、伊藤マジックはなりをひそめている。日本選手相手の敗戦は、調子を落としている証拠としか言いようがない。少なくとも伊藤の涙からは、彼女の無力感や不安感が伝わってくる」と体調不良が影響していると報道。体調が万全ではないなか闘い続ける伊藤について「理由は簡単で、伊藤があえて休まないから。彼女が休むことを恐れるのは、世界選手権を控えているからだけでなく、日本協会が設けたパリ五輪選考のプロセスが彼女を追い込んでいるからだ」と指摘した。
日本協会はパリ五輪で独自の選考方式を採用。世界選手権や国内選考会、Tリーグなどに付けられたポイントを稼ぐことが必要となっている。同メディアは「伊藤はチャンスをつかまなければならない時に、またしてもケガが障害となってしまった。伊藤の状況は、選考方法の最大の問題点を突いている。一度選手がケガをして試合を休むと、ポイント差をつけることが難しくなるのだ」と、過酷な選考方式の弊害も伝えた。
同メディアは「伊藤の調子が間に合わなければ、近年最も評価されている中国のライバルが本当にパリ五輪女子シングルスから姿を消すことになるかもしれない」と指摘。強力なライバルとして中国でも大きな話題を呼んだ大魔王の現状を懸念している。












