格闘技イベント「RIZIN.42」(6日、東京・有明アリーナ)で、元K―1ファイターの城戸康裕(40)が木村〝ケルベロス〟颯太(22)に無念の判定負けを喫した。
これまで主戦場としたK―1を昨年12月に離脱した城戸は、今回がRIZIN初参戦。対戦が決まった木村からはSNSで「負けたら引退しろ。土下座しても許さんからな」「昔強かったおっさんかしらんけどいつまでも居座んな」などと過激な言葉で挑発された。これにベテランは「なんで俺に怒っているのかさっぱりわからない。俺が何をした? 相手とはなんの因縁もないわけです」と苦笑い。さらに「そういうことはやめましょうよ。WBCとかワールドカップのような、選手のすばらしさを見せていかないと、格闘技界は広がらないし、そうするべきだと思います」と正論で苦言を呈して注目を集めていた。
こうして注目を集めた一戦の1ラウンド(R)はパンチ主体で前に出る木村の圧力に下がらされた城戸がハイキックや関節蹴り、バックブローなど多彩な攻撃で反撃する展開。2Rもどう猛に攻めかかる相手に苦戦させられつつも打撃をヒットさせて反撃した。
僅差の戦いとなった最終3Rはともにフィニッシュすべく積極的に前に出る。中盤、木村のローブローで時計が止まる一幕もあったが、残り約10秒での乱打戦からカウンターの右フックをアゴにうけた城戸は思わずヒザをつく。これがダウンとされ判定0―3で判定負けを喫した。
試合後、城戸は「3週間前に試合が決まって『13キロの減量か…』というところから始まって。RIZINの舞台でやったことがないことだらけで、正直『最後、行かなきゃよかった』というのが正直なところですね。最後、いかなきゃつまらないかと思って、いってしまいました。効いてはいないんですけど、ダウンといわれても仕方ない。これがキックボクシングなんで」と無念そうに話す。
試合前に意外な形で話題を呼ぶことになった相手について「もともと、好青年だと思っていたんです。実際、試合終わってすぐあいさつ来てくれたんで。それがスポーツマンシップだし」とノーサイドの様子。今後に向け「『煽るんで』って言ってくれたら乗っかるので、これからはお願いします。言っといてくれれば迫真の寸止めパンチもするんでお願いします。これからやる人」と呼びかけた。
敗因について「細かいところでいろいろあって。キックボクシングって足裏に(滑り止めの)スプレーやマツヤニがOKなんです。僕はマストでぬっていて。それがRIZINは塗っちゃいけないと。『MMAが主体でそういうのを使うと問題起きるんで』と言われると、塗れないですよ。それで、やっぱり塗らないと結構滑るっすね。そこはちょっとやりづらいと思いました。ステップの選手なので。ボクサータイプでじっくり行く選手は問題ないですけど、僕みたいなタイプはやりづらいなって。負け惜しみって取られて全然いいんですけど」と悔しげに話す。
それでも「最後、ポカして負けちゃったんですけど全然体も動くし、今後しっかり70キロでやりたい。今回三浦孝太選手も出ているけど、まさに格闘技界のキングカズさんを目指していきたいです。今日で81戦したんで100戦目指して。50、60喜んで。皆さん、長いお付き合いをお願いします」と還暦までの現役続行に向け闘志をみなぎらせた。












