往年のキムタクファンもガッカリか。JR四国社長が会見で収支悪化路線の廃線可能性に言及したが、対象区間には木村拓哉がロケをしたことでも有名な駅があったのだ。鉄道ファン以外にもよく知られた駅がある路線なのにどうして廃線危機なのか。
JR四国の西牧世博社長は25日の会見で赤字路線のあり方を巡り、3つの路線の存廃を自治体と議論したいと明かした。議論の対象となる路線は、利用者が少ない予土線の北宇和島―若井間、牟岐線の阿南―海部間、予讃線(海回り区間)の向井原―伊予大洲間の3線区。
予土線は愛媛・宇和島と高知方面をつなぎ、牟岐線は徳島市から四国東部を海沿いに南下する路線となっている。特に驚きを持って受け止められているのが予讃線だ。愛媛県の松山駅から南下し、枝分かれして海側を通って伊予大洲駅に向かう路線が対象となり、ここには下灘駅という有名な駅がある。無人駅ながらも目の前に伊予灘が広がる景色がきれいだということで、全国から多くの人が観光に来ていた。
青春18きっぷのポスターに何度も使われただけでなく、映画「男はつらいよ」(1977年)、木村拓哉が主演したテレビドラマ「HERO 特別編」(2006年)などのロケ地に選ばれることも度々あった。最近では「君の名は。」で有名な新海誠監督の「すずめの戸締まり」(22年)にも登場したという。それらの作品のファンが聖地巡礼として現地に訪れることも多く、SNSをにぎわせている。
どんな駅なのか。訪れたことのある人によると、「周辺には何もないけど、とにかく景色がきれい。『日本一海に近い駅』と言われていて、夕日も有名です」という。
そんなに有名な駅があるのに廃線の候補になってしまうものなのか。「私が訪れたときも何人かの観光客がいましたが、電車で来たのは私だけで他の人は車で来ていました。いくら人が来ても車だからJR四国は儲からないんでしょうね」(同)
この路線は電車の本数が少なく、車で訪れる人ばかりという。SNSでは「入場料500円にしよう」「駐車場で金とってJRに回すほうがよさそう」と金策のアイデアが出されているが、地元住民の利用が増えないとどうしようもない。
廃線と決まったわけではないが、駆け込み聖地巡礼が増えそうだ。












