自民党は最終盤を迎えた衆院千葉5区補欠選挙(23日投開票)で21日、麻生太郎副総裁と菅義偉前首相の〝ダブル首相経験者〟を投入して必死に支援を訴え続けた。

 この日は岸田文雄首相が4月15日に和歌山県の選挙応援演説中に爆発物が投げ込まれた事件を受けて、厳重な警備体制が敷かれ物々しい空気が流れた。

 同補選は政治資金規正法違反の罪で略式命令を受けた元自民党の薗浦健太郎氏の議員辞職に伴い行われる異例の選挙戦。自民党公認を受けたえりアルフィヤ氏は、連立を組む公明党の推薦を受けて選挙戦を繰り広げているが、各陣営の情勢調査などから立憲民主党の矢崎堅太郎氏との一騎打ちムードになってきている。

 議員辞職して離党した薗浦氏は自民党麻生派に所属。千葉県浦安市の街頭演説会で麻生氏は「前の候補者(薗浦氏)が残念ながら、出られないことになった」と説明。菅氏は、子ども子育て政策や経済対策の成果を訴えた上で「なんとしても勝たせてもらいたいです」とえり氏の手を挙げて必勝コールを行った。

 一方、菅氏が演説中の時刻には、千葉県のJR市川駅北口で立憲・野田佳彦元首相が矢崎氏の応援に駆け付け、同補選のきっかけになった自民党の〝政治とカネ〟の問題を厳しく批判した。

「自民党は負のオーラを断ち切れるかがテーマです。組織票に頼るえり氏が勝った場合、野党が候補者を一本化できなかったことが指摘されるでしょう。勝敗の行方は最後まで不透明です」(永田町関係者)

 4月22の同補選の最終日には、岸田首相と立憲の泉健太代表がそれぞれ応援に入ることが決まり、与野党バトルがさらにヒートアップすることが予想される。