野生のカバに3回も飲み込まれて生きのびた男性が、世界最強レベルの動物から生き抜く秘訣を公開した。米CNNトラベルが12日、報じた。
世界で最も人間の命を奪う生物ランキングは、上位から蚊、人間、ツェツェバエ、吸血昆虫、淡水の巻き貝、回虫、サナダムシなどが並び、カバは11位。動物としては蛇、犬、ワニに次ぐ。しかし1・5トンの体重で時速60キロで走り、アゴの力は動物界最強クラスの1トン超。アフリカ最強の動物ともいわれている。
元ツアーガイドのポール・テンプラー氏は英国陸軍勤務後の1996年、28歳の時、生まれ故郷のジンバブエでツアーガイドとなり、カバに襲われたという。
3人のガイドと6人の観光客で分乗して、ザンベジ川を下るカヌーサファリを行った際、先にカバ十数頭を発見した。迂回しようとしたところ、カバが向かってきて、ガイドのエバンス氏が乗っていたカヌーに衝突。エバンス氏が水に落ちた。テンプラー氏は何とか観光客を安全な場所に移動させ、エバンス氏を助けに向かった。
だがテンプラー氏のカヌーにもカバがぶつかって落水。カバに一瞬で足から飲み込まれた。しかし、テンプラー氏はラッキーだった。
「一気に喉の奥まで入ってしまったので、カバが気持ち悪くなったのか、私を吐き出しました。それで私は水面に飛び出した。そして、エバンスを助けようと泳いだところ、再び足から飲み込まれ、腰まで口の中に入りました。足は動かなくなったけど、手は自由だった」
腕の力で抜け出そうとしたところ、カバは再びテンプラー氏を吐き出した。泳いで逃げようとしたが、またもやカバが大口を開けて襲ってきて、飲み込まれた。この3回目の攻撃はキバで食いちぎろうという意図を感じたため、テンプラー氏は体をひねって口の中で横になり、キバを避けた。最後は別のガイドが引きずり出してくれたという。
テンプラー氏は全身や肺など38か所に穴が開き、左腕の肘から先を失ったが、命は助かった。エバンス氏は溺死したという。
カバに襲われた際に生き残る方法について、テンプラー氏は「カバの気配を感じたら、水面をたたく。99・9%、カバは逃げていきます。カヌーに乗っていて、カバがぶつかってきたらカヌーから離れてください。カバは縄張りを守るために人間より大きなカヌーの方を攻撃します。あとカバにかまれてもパニックにならず、顔が水面に出た瞬間に息を吸うことを忘れないでください」と明かした。いつかこのアドバイスが役に立つ日が来るかもしれない。












