東京・江東区長選が話題だ。4月16日告示、同23日投開票で行われる同区長選で現区長の山崎孝明氏が突然の立候補取りやめとなり、激震が走っている。3月27日に行われた集会で長男の山崎一輝都議が「健康上の理由で政界を引退する」と明かしたという。同30日には一輝氏がツイッターで「この度の区長引退を受け、江東区長に挑戦する決意を固めました」と後継者宣言した。引退する山崎氏は江東区議、都議を経て、2007年に江東区長に当選。次の区長選で5期目を目指すはずだった。東京都にある23区の区長で集まる特別区長会の会長であり、“区長のドン”と呼ばれていた。

 都庁関係者は「山崎氏は絶対的な存在で、ほかの区長が『この件について山崎区長はどういう考えなんだ?』と普段から気にするくらい一目置かれていたというか、ビビられていました」と指摘した。

 そんな山崎氏にはスキャンダルが持ち上がっていた。江東区にある都立ゴルフ場「若洲ゴルフリンクス」を“私物化”していると都議会やメディアに追及されていたのだ。「都議会で共産党がこの件を取り上げました。人気があるのでなかなか予約が取れないのに、なぜ山崎氏は数多く利用しているんだと指摘したのです」(都政関係者)。こうしたスキャンダルが出るところには政争が付き物だ。「実は江東区長選は保守分裂となっています。元自民党衆院議員の木村勉氏の娘である木村弥生氏が立候補を表明しています。弥生氏自身も自民党の衆院議員を務めていたこともあるし、地元の亀戸には支持層もある。自民党の国会議員の支援もあるそうです」(前出の都庁関係者)。同区長選には一輝氏、弥生氏のほかに芦沢礼子氏、猪野隆氏が立候補予定。注目の選挙となっている。