F1界最大のスキャンダルとされる2008年の〝クラッシュゲート〟を巡り、最大の〝被害者〟と言えるフェリペ・マッサ(41)が法的措置を取る方針が明らかになった。
焦点となっているのは、2008年のシンガポールグランプリ(GP)で起きた騒動。ルノーのチームトップから指示を受けたネルソン・ピケ・ジュニアが故意に事故を起こし、セーフティーカーが導入されたことでチームメートのフェルナンド・アロンソの優勝を〝アシスト〟した。この事故の影響を受けてマッサは首位を走行していながらトラブルがあり13位に転落。その一方で年間王者を争っていたルイス・ハミルトンは3位に入った。ここでのポイント差が最終的にものを言い、ハミルトンがわずか1ポイント差で初の年間王者のタイトルを獲得した。
事故の経緯が翌年判明した際にマッサはタイトルの見直しを求めたが、F1側は証拠が不十分だったことや結果確定の期限を過ぎていたことなどを理由に却下し、ハミルトンのタイトル獲得は覆らなかった。
しかし最近になって、当時F1最高責任者だったバーニー・エクレストン氏がドイツメディア「F1インサイダー」に、ルノー側の不正の経緯を結果確定期限前に把握していたことを告白。「問題を調査するために十分な情報は間に合っていた。規則によれば、このような状況ではシンガポールでのレースをキャンセルするべきだった」とF1側がレースを無効とするべきだったと非を認めた。その上で「ハミルトンではなく、マッサが世界チャンピオンになっただろう」とマッサのタイトル獲得こそが正当だと主張した。
F1トップの暴露に激震が走る中、当のマッサが再び動き出した。
米メディア「モータースポーツドットコム」は「マッサが08年のF1タイトルの結果について法的措置を検討」と報道。「結果について異議を申し立てるのに有効な合法的なルートがあるかどうかを検討する予定だと明らかにした」と正式に裁判で争う構えを見せている。
ハミルトンは年間王者のタイトルをミハエル・シューマッハ氏と並んで史上最多タイの7回獲得しているが、08年のタイトルが無効となれば歴代最多ではなくなる。F1界を揺るがす大騒動となりそうだ。












