米軍が撃墜した中国の偵察気球は複数の米軍基地上空を八の字型に飛行し、米軍兵器システムの信号や基地隊員の通信を傍受し、リアルタイムで中国当局に送信していたという。しかし、米国防総省は予防措置を講じ、偵察気球の役割を果たさせなかったという。複数の米メディアが報じた。
NBCニュースなどは3日、1月28日にアラスカに入り、2月4日にサウスカロライナ州沖で撃墜した偵察気球について、モンタナ州にあるマルムストローム空軍基地上空を八の字型に飛行したと報じた。気球は漂っていたのではなく、動きが制御されていたわけだ。同基地は核弾頭を搭載可能な大陸間弾道ミサイル「ミニットマン3」の発射施設がある。気球は兵器システムの信号および隊員間の通信を傍受し、リアルタイム送信していたが、ペンタゴンが受信・送信を妨害したという。
ペンタゴンはNBCニュースに「予防措置のおかげで、付加価値が限られている情報しか中国に与えなかった。しかし、偵察気球は人工衛星よりも価値の高い情報を収集できる可能性がある」とコメントしている。
気球を早期に発見し、米空域に入ることが予測できたため、予防措置を講じることができたという。しかし、共和党のモンタナ州上院議員スティーブ・デインズ氏は「気球の『付加価値が限られている』という政権の説明は、アメリカ国民にとって安心できない。政権は最初から最後まで対応を誤った」と疑問視している。












