毎日放送(MBS)ラジオは23日、同局の上泉雄一アナウンサーがパーソナリティーを務める「上泉雄一のええなぁ!」の公式ツイッターを更新。経済評論家の上念司氏の同番組降板を巡り、見解を表明した。

 公式ツイッターは「リスナーの皆様へ」と題し、「2月21日放送の『上泉雄一のええなぁ!』内での朝鮮学校をめぐる発言に関し、火曜レギュラーコメンテーターの上念司さんと協議をしてまいりました」と報告。

 続けて、「その中で、上念さんとMBSラジオの間で今後の情報発信についての考え方に開きがあることが分かり、最終的にご出演の継続は困難という判断に至りました」とした。

 上念氏は2月21日放送の同番組に出演し、朝鮮学校を「スパイ養成的なところ」と発言。在日本朝鮮人人権協会の関西地方の支部が「ヘイトスピーチだ」と抗議し、同局が「配慮に欠けた」として削除した。

 同局の有定直明コンテンツデザイン局長は17日の会見で、上念氏が過去の朝鮮学校OBの関与した事案を、現在と過去をはっきりと区別しないまま発言したとして、「現在通っている人に配慮が足りないということで、3月10日の放送でお詫びをホームページに掲載した」と説明。上念氏の発言については「事実に即した話をしていると認識している」と話し、「ヘイトスピーチには当たらないと考えている」と指摘した。

 その上で、上念氏の今後の番組出演についても影響がない考えを示していたが一転、上念氏は23日、自身のユーチューブで「MBSラジオ、辞めさせられましたー」と明かした。

 公式ツイッターは改めて「MBSラジオとしては、その見解に代わりがないことについて改めてリスナーの皆様にお伝えするとともに、今後も真摯な番組制作に努めてまいります」と説明しているが、見解に変わりがないのになぜ降板となるのか腑に落ちない人は多いようで、「説明しているようで、説明にはなっていないですね」「意見の合わないはとはクビ めんどくさいからクビ という解釈になりますがよろしいですか?」といったリプライが寄せられている。