横綱も太鼓判だ。大相撲春場所5日目(16日、大阪府立体育会館)、幕内錦富士(26=伊勢ヶ浜)が幕内平戸海(22=境川)を上手投げで下し、初日から5連勝。取組後は「自分の相撲が取れている。一日一番、変わらずにやっていきたい」と表情を引き締めた。
昨年名古屋場所で新入幕を果たし、10勝して敢闘賞を受賞。その後も10勝、9勝と安定した成績を残してきたが、1月の初場所は4勝11敗と低迷した。巻き返しを狙う今場所前は角界屈指の稽古量に加え、ヨガやプールなど土俵外のトレーニングでも肉体を強化。近大を中退するまで2年間を過ごした大阪の土俵で、力を発揮している。
その錦富士には秘めた思いがある。今場所前には、次のように明かしていた。「優勝したい。まだまだ顔じゃない(分不相応)と思っていたら、いつまでもできない。でも、それを(日々の)目標にすると、自分はダメなので。目の前の相手に全力でぶつかって、結果的に何番勝てるか。目の前の1勝なしに、優勝にはたどりつけない」
兄弟子で休場中の横綱照ノ富士(31)の言葉も励みになっている。「横綱にも『ポテンシャル的には、お前が優勝しても全然おかしくない。自信を持ってやれ』と言ってもらっている。経験している人から言われることって、すごく響くものがある。そこを目指して、自分に厳しくいきたい」
初場所で大関貴景勝(26=常盤山)が優勝するまでは、3場所連続で平幕力士が優勝。錦富士が白星を積み重ねていけば、綱取りに挑む大関にとっても無視できない存在となりそうだ。











