青学大・陸上競技部の原晋監督(55)がスポーツ界にはびこる〝体罰問題〟について、持論を展開した。

 幼稚園やスポーツクラブを運営するバディ企画研究所は28日、バディスポーツクラブにてラグビー、体操、陸上のアカデミーを開校することを発表。「多くのほんもの体験から身体だけでなく、心も体も強くすることで世界で戦えるアスリートを発掘・育成する」ことを目的に立ち上げたプロジェクトだという。

 原監督だけでなく、体操の塚原光男氏、ラグビーの大野均氏などの名指導者が子供たちの指導にあたるが、当然体罰は厳禁。千葉・船橋市立船橋高で男子バレーボール部の顧問が暴行の疑いで逮捕された件に言及し「ありえない! まだそうした指導者がはびこっていること自体が。体罰は撲滅しなければならない」と切り出した上で「体罰で教えるのは簡単だが、われわれは言葉を持っている。言葉で伝えていかないといけない」と語気を強めた。

 今後は指導者の在り方も見直す必要があるとの考えを持つ原監督は「アスリートを育成するのと同時に指導者も育成しなければいけない」ときっぱり。時代に合った指導法を伝えていく意向を示した。