2018年にタイ北部チェンライ県で、浸水した洞窟に地元サッカーチームの少年12人とコーチの計13人が閉じ込められ、18日間かけて全員が救出された事件を覚えている人もいるだろう。タイおよび世界中から約100人のダイバーが集まり、奇跡の救出劇が世界に感動を与えた。少年たちは〝洞窟少年〟として世界のヒーローになった。映画やドキュメンタリーになった。

 しかし、その少年サッカーチーム「ワイルド・ボアーズ」でキャプテンだった少年が英国で死去した。英紙サンが15日、報じた。愛称ドムことドゥアンペッチ・プロムテップくん(17)が頭部に外傷を負い、亡くなったという。詳細は分かっていない。

 プロムテップくんは救出後もサッカーを続け、タイ・チェンマイのサッカースクールで猛練習。昨年、英国レスターの「ブルック・ハウス・カレッジ」のフットボール・アカデミーに入学した。プロムテップくんは「夢が叶った」と喜んでいた。さらには奨学金を獲得したほど優秀だった。SNSで父親に「心配しないで。一生懸命勉強もするから。絶対にがっかりさせないよ」と喜びを伝えていたという。

 プロムテップくんに勉強を教えた僧侶スパッポン・メシゴ氏はフェイスブックに「ドゥアンペッチの祖母が、ドゥアンペッチが事故で亡くなったと語った」と記している。