高校サッカー界屈指の名将によるJリーグ挑戦がいよいよ始まる。今季のJ2開幕を18日に控え、元日本代表FW武田修宏氏(55=本紙評論家)が見どころを徹底分析した。優勝争いはカタールW杯で大活躍したGK権田修一(33)が残留した清水、名門復活を期す磐田と静岡勢を中心視。さらに、青森山田高から異例の転身を果たした黒田剛監督(52)率いる町田の〝旋風〟にも期待を寄せた。

 武田氏は「来季からJ1が20チームになるので、今季はJ2から3チームが昇格する。激しい争いの中で盛り上がりが期待できる」と指摘。その中で、優勝争いの中心と見るのが〝王国〟の2チームだ。

 今季はJ1史上初めて静岡勢が消滅したこともあり、同県出身の武田氏は「静岡に帰った時に、J1のチームがないことに改めて寂しさを感じた。ぜひ静岡のチームには頑張ってもらいたい。清水はGK権田修一などほとんどの選手が残留し、磐田も戦力は維持できた。この2チームがやはり上位だろう」とゲキを飛ばした。

 清水はカタールW杯で森保ジャパンの守護神として奮闘した権田が欧州移籍を模索したが、かなわずに残留。昨季J1で得点王に輝いたFWチアゴ・サンタナ、2018年ロシアW杯で活躍したMF乾貴士らも残り、豪華メンバーはさながら〝J2の銀河系軍団〟だ。磐田は外国人選手の契約を巡って国際サッカー連盟(FIFA)から補強禁止処分を受けたが、MF遠藤保仁らは健在。日本代表コーチだった横内昭展新監督の手腕にも期待がかかる。

 武田氏は他にも長崎や岡山などが上位争いに食い込むと予想したが、中でも注目するのが町田だ。今季から就任した黒田監督は青森山田高で常勝軍団を築き、Jリーグの指揮官に転身。以前から親交が深い武田氏はキャンプにも訪問して、チームの仕上がりを直接チェックした。

「ミーティングや練習では選手にかける言葉もシンプルで分かりやすく、かつ徹底している。まずは守備から入り、1―0で勝つサッカーを目指すだろう。金明輝ヘッドコーチ(元鳥栖監督)の存在も心強い」と分析。黒田監督の就任に伴って選手もスタッフも大幅に入れ替え、プレシーズンではJ1勢を次々と破るなど順調にチームづくりが進んでいる。

「うまくかみ合ってくると楽しみ。期待できる」と武田氏は太鼓判。高校サッカー界で伝説となった名将の下で〝町田旋風〟が吹き荒れるか注目が集まる。