師弟関係の〝真実〟とは――。元横綱白鵬の宮城野親方(37)の引退相撲が28日、東京・両国国技館で開かれた。断髪式には約280人が出席し、最後は師匠だった間垣親方(元幕内竹葉山)が止めばさみを入れて、力士の象徴であるまげに別れを告げた。
間垣親方は大横綱となった弟子について「印象に残ってるのは、十両上がる前の幕下の時に場所に入って15キロ太ったこと。普通は入ってきて15キロやせるんだったら分かるけど、太ることはあり得ない。それを成し遂げた。食べる努力と寝る努力。稽古とケア。その4つをやってきたから今がある」と証言する。
師弟関係については「(入門時から)言えば分かる素直なところは変わっていない。〝親方と仲が悪いんじゃないか〟とよく言われましたけど、全然。一緒に旅行に行ったり、親子みたいな感じでやっていましたから」と振り返った。
さらに自身から部屋を引き継いだ弟子へ向けて「誰も経験していないことをやってきた横綱。今まで経験したことを若い人たちに教えていけば、その中で必ずや横綱になる力士も出てくると思う。早くそういう力士をつくれることを願っています」とエールを送った。
一方の宮城野親方は、間垣親方から止めばさみを入れられた瞬間について「やさしすぎるぐらいの師匠のもとで、ノビノビと相撲を取ることができた。感謝の気持ちとともに、いろんな気持ちがこみ上げてきました」と感慨もひとしお。
「歴史ある『宮城野』の名前に恥じないように頑張っていきたい。横綱大関をつくって相撲界発展のために恩返しをしたい。天皇賜杯をもらえる力士を育てていきたい」と親方としての奮闘を誓った。












