台湾輸出用の、中国本土製インスタントのタニシラーメン(タニシスープの米粉麺)のパッケージが、中国本土のプロパガンダに利用されていたという。台南市の李宗霖議員が18日、台湾メディア「聯合新聞網」に怒りを語った。

 台湾メディア「SET iNEWS」が先日、タニシラーメンのパッケージに「あなたは中国人、私は中国人です」と記されていたことを報じた。これを受け、李氏は「大問題だ。レッドラインを越えている」と語った。

 中国製のインスタントのタニシラーメンは世界中で販売されており、4年前に台湾に入ってきた。当時、パッケージには「いつももっと運動しろと言う人もいますが、食べるのが一番いい運動です」と書かれていたという。

 地元メディアによると、台湾のタニシラーメン店よりも、中国製のこのインスタント麺の方がおいしいらしく、台湾でも大人気で、通販で取り寄せる人が多いという。ところが、1年前からパッケージに「あなたは中国人です。私も中国人です。一つのドアに入ってください。そうすれば、あなたは私のものです」と書かれるようになったという。

 李氏は「台湾ではこのような事件が多く、今回明らかになったのは氷山の一角です。当局はどうして国内にこの商品を通しているのでしょうか。恐ろしいのはこれらの中国の意見が、台湾人の世論の風向きを混乱させることです」と指摘した。