第101回高校サッカー選手権決勝(国立)が9日に行われ、岡山学芸館(岡山)が東山(京都)に3―1と快勝して初優勝。岡山県勢として初の快挙を果たした。MF木村匡吾(3年)が2ゴールをマークするなど活躍し、自慢の堅守も東山の強力攻撃陣を封じた。多くのタレントがそろった今大会で、プロ内定者ゼロの〝雑草軍団〟が大旋風を巻き起こした。
岡山学芸館は前半25分にオウンゴールで先制すると、1―1で折り返した後半に勢いの違いを見せつけた。
同7分にカウンターから左サイドの連係で抜け出したMF田口裕真(2年)が中央でクロスを上げ、待ち構えた木村が渾身のヘッド。見事にゴール左隅へ突き刺してして勝ち越した。
同40分には右サイドのロングスローから、ペナルティーエリア内で待ち受けた木村のもとにボールが。これを技ありのボレーシュートで叩き込み、試合を決定付ける追加点を奪った。
今大会の開幕前は優勝候補に挙がっていなかった岡山学芸館だが、準決勝の神村学園(鹿児島)を始め、次々と優勝候補を撃破して大旋風を巻き起こした。そしてラスボスの東山を倒して〝岡山の奇跡〟が完結した。
今大会は注目度の低下が懸念されたが、岡山学芸館の快進撃が話題を集め、この日の決勝は〝松木フィーバー〟に沸いた前年度の青森山田(青森)優勝の一戦を上回る5万868人の大観衆を動員。ツイッター上では優勝後に「岡山学芸館」が日本のトレンド1位になるなど、大きな脚光を浴びた。
高原良明監督は「選手たちが一戦一戦、本当に成長してくれて持っている力を発揮してくれた。国立の舞台に立つのは夢のまた夢だった。感動の涙で、選手には感謝しかない」と男泣きだ。
大舞台で2得点を決めてヒーローとなった木村は〝岡山の奇跡〟に「こういう形で先生たちや親にも恩返しができたのはすごく大きいことだと思う。一戦一戦、全力でやろう、先のことは考えずにやろうと話していて、その結果がこういう形で出たのが本当によかった」と笑顔を爆発させた。
プロ内定者ゼロの雑草軍団がエリートたちを次々と撃破する姿が、多くのサッカーファンの心をつかんだことは間違いない。











