痛恨の1敗だ。大相撲初場所2日目(9日、東京・両国国技館)、大関貴景勝(26=常盤山)が幕内翔猿(30=追手風)に屈し初黒星。立ち合いで出足を止められると、動く相手に攻め込んだが、最後ははたき込まれて両手をついた。

 取組後は取材に応じることなく国技館を後にした。土俵下で審判長を務めた粂川親方(元小結琴稲妻)は「相手の動きに合わせすぎたかな。慌てないで落ち着いて取れればよかった」と指摘。横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)が昨年10月に手術した影響で不在の中、出場力士の番付最上位として結果が求められる立場ながら早くも星を取りこぼしてしまった。

 先場所は12勝3敗で優勝同点だったことを受け、横綱審議委員会の高村正彦委員長(元自民党副総裁)は全勝Vなど好成績を残せば、綱取りの可能性があると示唆。この日、粂川親方は「これで後がなくなった? それは何とも言えない」と話すにとどめたが、厳しい状況に追い込まれたことは間違いない。

 看板力士として切り替えることはできるのか…。