2023年の新年初競りが東京・豊洲にある中央卸売市場で5日早朝に行われ、最も高い212キロの〝一番マグロ〟を3604万円(キロ単価17万円)で、銀座などで寿司店を運営する「ONODERA GROUP」と仲卸の「やま幸」が共同で競り落とした。同タッグが〝一番マグロ〟を競り落としたのは3年連続4回目となる。

 歴代の〝一番マグロ〟は、2019年に「すしざんまい」を運営する喜代村が278キロの大物を3億3360万円(キロ単価120万円)で競り落とし、キロ単価とともに史上最高値を記録。20年も喜代村が276キロの〝一番マグロ〟を1億9320万円(キロ単価70万円)で競り落としていたが、その後は新型コロナウイルスの流行で外食需要が落ち込んだこともあり、21年2084万円、22年は1688万円とコロナ前からは大幅に下落していた。

 初競り開始前、報道陣の前に姿を現した「すしざんまい」の名物社長・木村清氏は「今年はいいマグロをいっぱい買いますよ。やっぱり、いいマグロをみなさんにいっぱい食べてもらいたい。はい、がんばりましょう!」と、気合を入れて会場入り。数々のクロマグロが並ぶなか、木村社長が自ら1本1本を丁寧に目利きして本番の初競りに臨んだが、3年ぶりの〝一番マグロ〟獲得はならなかった。

 初競り後、再び報道陣の前に姿を現した木村社長は「バッチリ! 207~208㌔の一番いい大間のマグロ。脂のり最高です」と、〝一番マグロ〟は競り落とせなかったものの満足げ。競り落とした価格については「お値段はヒ・ミ・ツ!!」とはぐらかしたが、「品質は最高です。安くておいしくて、いいものを買えた」と胸を張った。この日に競り落としたマグロは築地にある「すしざんまい」本店などで、客に提供される予定だ。