上々のスタートだ。レスリングの全日本選手権2日目(23日、東京・駒沢体育館)、非五輪階級の女子59キロ級は五輪2連覇の金城(旧姓・川井)梨紗子(28=サントリービバレッジソリューション)が、62キロ級を制した2017年以来5年ぶり4度目の優勝。今年5月に第1子となる長女を出産したばかりだが「シューズを履いてマットに上がってきつい練習をして、というのが苦しいんですけど、それが幸せです」と笑顔で振り返った。

 2024年パリ五輪に向け、来年6月の明治杯全日本選抜選手権は「ご想像にお任せします」と明言を避けたが、57キロ級での出場が濃厚だ。同階級は金城不在の間に桜井つぐみ(21=育英大)が世界選手権で金メダルを獲得。その一方、今大会は準決勝で桜井が南條早映(23=東新住建)に屈した。

 これには金城も「いつ誰が勝つか分からないし、毎回王者が変わるのかなと思うほど接戦している階級だなと」と〝戦国時代〟の到来を予感。ただし、五輪切符を手にするには厳しい代表争いを勝ち抜く必要があるが「日本国内のレベルが高くなっていくという点ではすごくいいこと」と歓迎した。

 母となって挑むパリ五輪については「出産して目指すというのは私しかできないこと。それはすごくうれしいこと」ときっぱり。大舞台へ確かな一歩を踏み出した。