レスリング女子の元世界女王・吉田沙保里が5日に40歳の誕生日を迎えた。霊長類最強女子もすっかり大人の女性に。40代の目標として最愛のパートナーゲットを掲げるとともに、1日に死去したアントニオ猪木さん(享年79)から託された〝遺志〟を引き継いでいく意向を示した。

 ――お誕生日おめでとうございます

 吉田 もう40歳ですよ~。でも特に実感はないし変わらないですね。

 ――40代の目標は

 吉田 本当に結婚だけですよ! というか、パートナーが欲しい。ただただ良い人にめぐり会って、普通の生活を送ってラブラブしたい。今までそういうことがなかったから。心も体も私を引っ張ってくれる人がいい。

 ――なかなか出会いがないのか

 吉田 ないんですよ。マッチングアプリも無理ですしね…。

 ――確かにアプリで霊長類最強女子が出てきたらびっくりする

 吉田 そんなに驚かないで~。でも、引退しても、今も強い人としてみなさんが覚えてくれているのはうれしいです。それにね、40代で結婚という目標なら、あと10年もあるってことですよ!

 ――そうですよ!

 吉田 20代の10年は目標に向かい突っ走っていたので、30代の10年は本当にゆったりと感じていた。これからの10年も長いですよね。

 ――9月には世界レスリング連合(UWW)の殿堂入りを果たした

 吉田 誰もがもらえるものではないから、うれしい。今年の世界選手権では女子がすごく頑張ってくれた(出場9階級中、金5、銀1、銅3)。このまま、日本の強さを見せつけてほしい。

 ――猪木さんが亡くなった。どんな方だったか

 吉田 何度かお会いする機会がありましたが、会うだけで元気をいただいた。格闘技を盛り上げてくださったという感謝の気持ちがあります。

 ――猪木さんは生前、吉田さんの国民栄誉賞受賞パーティー(2012年)で「吉田さんもぜひ北朝鮮やパキスタンなどで指導して、自分のようにスポーツの世界で交流してほしい」とメッセージを送っていた。「レスラーでいい男性がいたら紹介しますよ」とも…

 吉田 あれ? いい男性は紹介してくれませんでしたね(笑い)。海外での指導は私にはちょっとできないと思いますが、猪木さんの闘魂注入(の精神)は私の中でも生き続けると思います。私も猪木さんのように、元気と勇気をみなさんにお届けできたらいいなと思っています。