東京都内にある新型コロナウイルスの接種会場に不法に立ち入ったとして、建造物侵入の罪に問われた反ワクチン団体「神真都Q会」の元代表・岡本一兵衛こと倉岡宏行被告ら構成員5人の判決公判が22日、東京地裁で開かれ、倉岡被告に懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決が言い渡された。

 5人は今年3月以降、東京都の大規模接種会場だった文京区の東京ドーム、新宿区の中規模接種会場、さらに渋谷区の個人クリニックに許可なく侵入してワクチン接種を妨害。5人は初公判でいずれも起訴内容を認め、「神真都Q会」から退会していた。

 この日、紺色のスーツ姿で出廷した倉岡被告は、両親ら家族が見守るなか、真っすぐ平出喜一裁判長の方を向き、主文と判決理由に聞き入った。平出裁判長は「多数の共犯者と計画的犯行に及んだ。建造物侵入として悪質」と言及。さらに倉岡被告に対しては「代表者として責任は最も重い」とし、5人の中で最も長い懲役1年6月、執行猶予3年の判決を言い渡した。

「神真都Q会」は、米国の陰謀論集団「Qアノン」の日本支部を自称し、SNSを通じて人を集めて反ワクチン活動を展開。「凸(とつ)」と称してワクチン接種会場に無許可で乗り込み、妨害する過激な活動を全国で繰り返していた。

 倉岡被告は今後、「神真都Q会」の解散を求めていくという。