ポイントは食生活と運動、そして…。痛風になると治療がやっかいなことを前回ご紹介したが、今回は予防法について見ていこう。 

【穀物、発酵食品、海藻を】

「痛風予防のポイントは食生活と運動です。食生活では東洋医学で言う食養生を心がけて、玄米雑穀をよくかんで食べたり、発酵食品を毎日摂取したり、海藻や野菜をバランスよく取るように心がけることをお勧めします」

 こう説明するのは、医学博士の大内晃一・東京医療学院大学講師。

 白米でなく、精白していない玄米がよいのは、米ヌカなどのミネラル成分が白米には含まれなくなってしまうからだ。発酵食品はみそ汁、納豆、キムチ、ヨーグルトなど。身の回りにたくさんあり、少し気を付けるだけで毎日取ることができる。野菜では特に葉緑素を含んだヨモギなどを摂取するといいそうだ。

「もちろん動物性タンパク質である肉類や、プリン体を多く含むレバー、あん肝、カツオ、タラコなどはなるべく避けるべきです」(大内講師)

 水分摂取を心がけるのもいい。尿から尿酸が排出されるのを促すことになる。

 運動でメタボにならないようにするのも効果的だ。ダイエット効果で体重が落ちれば体脂肪が減少して体内の老廃物が排出されるメリットも得られる。

太衝(左)と太谿はこちら
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【毎日少しずつ運動習慣を】

 もっとも、激しい運動には要注意との意外なアドバイスも大内講師はしてくれた。

「ストレスがかかるような過度な運動は、かえって尿酸値を上げてしまいます」

 ストレスになる運動は体内の活性酸素を増加させ、さまざまな体内組織の障害の原因となって尿酸値を上げるからだ。痛風予備軍と言うべき高尿酸血症の人にはストレスや興奮状態が痛風発症の引き金になってしまう。

 むしろストレッチやウオーキングなど軽く汗ばむ程度の適度な有酸素運動が効果的。それを、せいぜい30分程度、毎日もしくは1日おきに継続する習慣をつけるべきだ。軽い運動以外でも、ストレス発散になる習慣があると尿酸値コントロールには効果的という。
 大内講師の専門である東洋医学では、ツボ刺激で痛風を予防する。効果的なツボをマッサージすることにより気血のめぐりがよくなるのだ。

 

 痛風予防に効果的なツボは太白(たいはく=足の親指の付け根にある大きな出っぱりの後ろふち)、三陰交(さんいんこう=足の内側のくるぶしから指4本分ほど上の部分)、太谿(たいけい=足の内くるぶしのやや後方で内くるぶしとアキレス腱の中間点)、太衝(たいしょう=足の親指と人さし指との間の中足骨の谷間の部分)など。東洋医学療法の専門家もこれらのツボを使うそうだ。

 大内講師によれば「自分の指でこれらのツボを押してみてください。専門家でなくても、押して気持ちよいポイントであればツボ刺激の効果は得られます」とアドバイスをくれた。