ボクシングの東洋太平洋スーパーバンタム級王座戦(13日、東京・有明アリーナ)で王者で元K―1スーパーバンタム級王者の武居由樹(26)が、ブルーノ・タリモ(オーストラリア)を完封し11ラウンド(R)TKO勝ちで初防衛に成功した。
1RからKOを狙い、ステップを使いながら重いパンチを叩き込んだ武居だが、姿勢を低くしてガードを固めながら前に出てくるタリモの頭突きを顔面に受けてしまう。このバッティングで左目尻から流血したが、その後一気にラッシュを仕掛けて最初のダウンを奪った。しかし再びバッティングを受け傷口が広がる苦しい展開になった。
3Rまで足を使いながら的確にパンチをヒットさせるが、左右をスイッチしつつガードを固めながら前に出てくるタリモの圧力に苦しみボディを受ける場面も。それでもK―1時代をほうふつとさせる軽やかなステップワークで相手の攻撃をかわしながらダメージを蓄積させた。
ボクシング転向後最長となる6Rに入るとギヤを上げてきたタリモに押し込まれそうになったが、決定打は許さない。的確なパンチをヒットさせて右のまぶたから流血させた。終盤になるとスタミナの差か、明らかに動きの鈍くなったタリモを圧倒し始める。10Rには強烈なパンチを顔面にヒットさせるなどペースをつかんだ。
すると11Rでタリモの出血が激しくなり、ドクターが試合を止めてTKO勝ち。苦しみながらの初防衛に「タリモ選手すげえ気持ち強くて体も強くて。もっとパッとした試合をしようと思ったんですけど、まだまだなんで来年、出直してもっと強くなって帰ってきます」と反省の弁を口にする。試合中、K―1時代に所属したジム「パワー・オブ・ドリーム」の古川誠一会長の声が聞こえたとして「古川会長の声が怒ってたんで多分(試合内容は)ダメだと思います。八重樫さんは優しいんでマルをくれると思うんですけど、古川会長には怒られると思います」と苦笑い。
それでも「初めて11Rやらせてもらっていい経験になったので来年もっと強くなれると思います」とさらなる進化を誓った。












