1か月前の自分を超えてきた――。フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦フィンランド大会2日目(26日、エスポー)、女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)6位の紀平梨花(20=トヨタ自動車)は128・36点をマーク。合計192・43点で4位だった。

 感情がこもった演技だった。「タイタニック」の曲調を合わせ、ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)―オイラー―3回転サルコー、今季初挑戦の3回転フリップなど7本のジャンプを全て着氷。演技後にガッツポーズを見せた紀平は「1本ずつ集中することができて、思い通りのジャンプが跳べてうれしかった」と充実の表情を浮かべた。

 GPシリーズ第2戦スケートカナダの合計点を上回り、今季自己ベストを記録。右足首などのケガからの完全復活を目指す中、今大会に向けて滑り込みを増やしてきた。表彰台まであと一歩と、確かな手応えをつかんだが「GOE(出来栄え点)を取れるようにしていきたい。分析して課題を見つけられたら」とさらなる高みを見据える。

 12月には、今季の1つの目標としてきた全日本選手権(大阪)が控えている。「必ずノーミスでできるようにしたい」。悔しさをバネに、再び日本の頂点をつかみ取る。