あくまでも〝無欲〟を貫く。大相撲九州場所14日目(26日、福岡国際センター)、幕内阿炎(28=錣山)が関脇豊昇龍(23=立浪)を引き落として3敗(11勝)を守った。
立ち合いから突いて前みつを狙う相手をかわし、土俵上にはわせた。過去4戦全敗だったが、苦手意識を感じさせず「いつももろ手を外されていたので、その点は考えて低く当たろうと。イメージ通り当たれたので、流れがよかったんだと思う」と冷静に振り返った。
7月の名古屋場所後に右ヒジと左足首を手術。9月の秋場所は全休したが、今場所に向けて体を仕上げてきた。師匠の錣山親方(元関脇寺尾)には「(今場所は)リハビリみたいなもの」と伝えられ、勝敗よりも目の前の土俵に全力を注いでいる。
その積み重ねでVレース単独トップの幕内高安(田子ノ浦)を1差で追走したまま27日の千秋楽を迎えるが、阿炎本人は「(優勝争いの意識は)全くない。師匠にも毎日『気にせず、一番集中』という言葉を掛けてもらっているので、より集中力が高まっているんじゃないかな」ときっぱり。千秋楽は高安との対戦が決まった。逆転で賜杯を手にするためにも、余計なことを考えるつもりはない。











