悲願の賜杯が見えてきた。大相撲九州場所14日目(26日、福岡国際センター)、幕内高安(32=田子ノ浦)が幕内輝(28=高田川)をはたき込んで12勝目(2敗)。V争いの単独トップを守り、初優勝に王手をかけた。
かち上げから突くもかわされ、逆に攻め返される。ヒヤリとする場面もあったが、周り込んで相手を転がした。取組後は「立ち合いはよかったが、押し込めなかった。決め手に欠けてしまい内容はよくないけど、前向きにやりたい」と冷静に振り返った。
今年は賜杯レースに加わりながらも、あと一歩で逃す場所が続いた。3月の春場所は関脇若隆景(荒汐)に優勝決定戦で敗れてV逸。9月の秋場所も優勝次点に終わった。それでも今場所は単独トップで27日の千秋楽を迎える。場所前に痛めた右足親指の状態が気になるものの、本人は「明日は最後の一番。持てる力を全部出し切って喜んでもらえるような、いい相撲を取りたい」と気合十分だ。
千秋楽当日は地元の茨城・土浦市ではパブリックビューイングが予定されている。歓喜の瞬間へ最大のチャンスが巡ってきた元大関は「声援が僕の力ですので、期待に応えられるように精いっぱいやりたい」と力を込めた。











