小兵の業師が快進撃だ。大相撲九州場所3日目(15日、福岡国際センター)、新小結の翔猿(30=追手風)が先場所優勝の小結玉鷲(37=片男波)を下して無傷の3連勝。頭を低く下げて足取りにいくような動きから、右を差して一気に寄り切った。取組後は「(立ち合いは)決めてました。先場所一発で持っていかれたので、下から攻めようと思った」と〝奇策〟の意図を明かした。
秋場所は横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)から初金星を挙げ、10勝5敗で殊勲賞を獲得。念願の新三役をたぐりよせた。30歳の誕生日を迎えた4月24日には自身の後援会「明猿会」が発足。会員はすでに300人を超え、先場所千秋楽翌日の9月26日に東京・練馬文化センターで開かれた発足式には約600人が出席した。
同会事務局長を務める漫談家のナナオは「(発足当時はコロナ禍で)大きな催し物ができず、4月の時点で会場を押さえていた。まさかこんないいタイミングで発足式をできるとは誰も予期していなかった。まさに『持ってる』なと。事実上、三役昇進が決まった翌日に開催できたのは本当に素晴らしいこと」と晴れ舞台を振り返る。
また、強力なバックアップ体制が整ったことで「本人の発奮材料になる? それは間違いない。自分にもこれだけ応援してくれる人がいるんだと。(翔猿は)もう一つ(地位を)上げていくという気持ちでやっているようだ」(ナナオ)。
その翔猿は小結の地位にも「変わらない。集中してやっていくだけ」ときっぱり。さらに上を目指すためにも、まずは今場所の星を伸ばしていくつもりだ。












