安倍晋三元首相の国葬(27日、東京・日本武道館)に合わせ、大阪でも献花台や記帳所が設けられた。
大阪護国神社では献花台が設けられた。ツイッターのみの告知で、午後4時の終了を前に激しい雨にも見舞われたが、大阪だけでなく神戸や奈良など近隣から数百人の弔問者が訪れ、花を手向けた。安倍元首相の写真を涙ながらに見つめ、手を合わせる人もいた。
京都から訪れた女性は「安倍さんへの感謝を伝えたかった。不当な扱いを受けていると思うので、せめて自分にできることをしようと思った」と思いを吐露した。
献花台を設置した藤江正鎭(まさつね)宮司は「私は安倍さんは国を立て直してくれたと思っている。その方をお見送りできないのは、あまりにも残念。心ある人だけでも来てくれればと献花台を設けたら、思っていた以上に多くの方が別れを惜しまれていた。御霊の安からんことをお祈りいたします」と話した。
記帳所は自民党大阪府連に設けられたが、思いがけない場所にも設置されていた。西成区の料亭街「飛田新地」だ。
飛田新地料理組合事務所と近隣の防災会館の2か所に記帳所を設け、献花も受け付けたが、組合関係者は「本来、国葬であれば献花台はあちこちにあってもいいですが、地域には高齢者も多く、献花や記帳に行きたいが足が悪くて行けないという声があった。どこか受け皿になれないかということで商店街と協力し、自民党さんにも話をして設けさせてもらった」と設置の意図を説明。
「特に告知はしていなかったが夕方までに600人近く来てくれた。大層な花ではなく、ちょっとした花でも持ってきてくれることに思いを感じた」と満足感をにじませた。
飛田新地ではこの日、約160の加盟店が全店休業。弔旗が掲げられた。最近では2019年のG20サミットや新型コロナによる緊急事態宣言でも休業しているが「昭和天皇の『大喪の礼』の時も休んでいますし、吉田(茂)元首相の時も休んだらしいです。各料亭には入会の際に、国葬や国際行事の際には休むことに同意いただいている」と予定通りの対応だったことを明かした。











