27日に放送された日本テレビ系「NNN every.特別版半世紀ぶり『国葬』歴史的1日完全中継」に山口広弁護士がリモートで出演し、安倍晋三元首相の国葬について私見を述べた。

 安倍晋三元首相の銃撃事件では旧統一教会による献金、霊感商法、政治家との関わりが取り上げられている。また教団が安倍元首相の国葬を利用するのではないかと危惧する声が上がっている。

 山口弁護士は「(教団の被害者、2世信者は)被害の拡大につながるんじゃないかと心配をしてます」と話した。

 国葬の意味合いについて「統一教会の皆さんは死んだ後は霊界に行くと信じてます。彼らにとってはリアルな世界なんですよ。その霊界で、罪を犯した人は霊界の地獄で永遠に苦しむんですよ。そう教えられます。一方で、偉人、聖人の方々は天国に行くと教えられてます。文鮮明さんは当然天国にいることになってますから。安倍元首相も今、天国にいて文鮮明さんと語り合ってるというふうに言われてるし、信じてると思います。そういうことを教えられることになった場合に信者はどう考えるでしょうか」と疑問を投げかけた。

「(教えを)迷っている信者たちも、『これまで教えられてきたことが正しかったんだ。私たちも頑張って献金をしなければならない。たくさんの信者をこれからまた誘っていかなければならない』。そういう風に思うのは間違いないですし、そう思わさせられます。ですから私から見ると被害の拡大になってしまうんではないかということを大変心配しています」と話した。