館長節が炸裂だ! K―1創始者の石井和義・正道会館館長(69)が、25日の格闘技イベント「超RIZIN」(さいたまスーパーアリーナ)で行われたボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(45=米国)と朝倉未来(30)のエキシビションマッチに意外な見解を示した。メイウェザーの〝完勝〟に見えた一戦はどう映ったのか。そして、大炎上した花束投げ捨て騒動については――。
――2ラウンド終了間際にメイウェザーの右ストレートがかすめて未来がダウン。レフェリーストップが告げられた
石井館長(以下石井)2人とも千両役者ですよ。エキシビションを真剣勝負のモードに変えて、見ている人を引き込みましたからね。メイウェザーもきちんと構えて距離を取っていました。
――リングでの姿は言葉とは大違いだった
石井 ちゃんと相手をリスペクトしてますよね。だからこそ最後のパンチも出した。あれはサウスポーの相手に得意なパンチなんです。遠間から腰を落として飛び込みながら打っていく。(マニー)パッキャオや(オスカー)デラホーヤは反応していたけど、朝倉君は反応できなかった。カウンターだったから。右フックを打ってくるのが分かっていたから、狙っていたと思います。
――「分かっていた」というのは
石井 その前に腰を低くしたボディーを何発か打ったじゃないですか。あれは効かせるためじゃなくて、ああしてボディーを打つと見せかけて朝倉君に右フックを打たせたんです。そこに飛び込んで右ストレートを合わせたんですよね。
――右フックを誘ってそこにカウンターを合わせたということか
石井 だから、かすっても効いたんだと思います。でも、朝倉君もよく対応していましたよ。当て勘がすごい。何よりもこれで「世界の朝倉未来」になったから、これからの仕事はやりやすくなると思います。
――世界に羽ばたくことができると
石井「メイウェザーとやった」というのは知名度になりますから。ビジネスをやっていくための大きな勲章をつかんだと思います。戦い方も男らしかった。カウンターも逃げなかったからこそもらったんであって、評価は全く下がらないですよ。1回、メイウェザーが背中を向けた時があったじゃないですか。僕なんかはあそこで後頭部を殴ったらチャンスやと思ったけど、そういうことはやらなかったもんね(笑い)。
――親交のある皇治はメイウェザーのボディーガード、ジジを〝KO〟した
石井 素人同然いうても、多少は格闘技経験のある約20キロ体重差がある相手をボクシングルールで倒したのは大したもんですよ。そういえばその後の映像で見たけど、控室に戻ったジジにメイウェザーが声もかけてなかったじゃないですか。
――確かに不自然なほどに無視していた
石井 運が悪いのって伝染するんです。だからああして一切触らないものなんです。そのへんにも慎重に準備して大胆に行動する彼のスタイルが表れていましたよね。
――ごぼうの党の奥野卓志代表がメイウェザーに贈呈する花束を投げ捨てたことについては
石井 そもそも花束贈呈自体、やらない方がいいんですよ。選手は控室で精神統一してリングに上がっている。そこに全く関係ない人がリングに入ってきても、笑顔なんてつくれるわけないから。いろんな事情もあると思うけど、もうやめた方がいいんじゃないですかね。
――セレモニーがなければ変な事件も起きない
石井 でも、今回はメイウェザーが大人の対応をして株が上がりましたよね。朝倉君も動揺せずに戦ったから精神力が強いなあと思いました。やった人については全員が同じことを思っているので、いまさら何か言う必要もないでしょう。











