ウクライナ侵攻の劣勢打開を図るため、部分動員令を出すなど軍事的攻勢を強めるロシアのプーチン大統領について、元東京都知事の舛添要一氏が25日夜、ツイッターを更新し、「プーチン大統領は、スターリンの手法を継承している」と指摘した。

 ウクライナの反撃で、ロシアが劣勢に立たされていると報じられる中、プーチン大統領は強硬姿勢を貫いている。24日には戦時や動員下での兵役忌避や投降、命令不服従に対する法定刑をより厳しくする刑法改正案を発効したと大統領府が発表した。

 こうした姿勢に舛添氏は「プーチン大統領は、スターリンの手法を継承している。徴兵拒否や前線離脱に厳罰を以て臨む方針を明確にしたが、スターリンは前線兵士に『一歩も退くな』と命じ、退却した兵士を射殺するように命じた」とツイート。さらに「プーチンはスターリンを尊敬している」と指摘した。

 さらにその後、「ウクライナ戦争は情報戦でもある。日本の報道では、ウクライナが大勝、予備役30万人の召集にロシアで反発が強まり、国外脱出が増えているという。その解釈だけで大丈夫か」と疑問を呈したうえで、「国のために徴兵に応じるという人の声を日本のTVはあまり伝えない。私は、戦況を含め、混沌とした状況になることを危惧している」と不安な気持ちを記した。

 スターリンと言えば、反対派に対し「大粛清」と呼ばれる徹底的な弾圧を行ったことで知られている。追い詰められたプーチン氏がスターリンのようにならないことを祈りたい。