性加害報道の影響で、出演CMやテレビ番組が打ち切りや降板になった香川照之(56)。テレビ界復帰の見通しが立たない中で、救いの手を差し伸べるのでは、とみられているのが、いとこにあたる歌舞伎俳優の市川猿之助(46)だ。

 香川は市川中車を46歳の時に襲名し、歌舞伎界に〝遅咲きデビュー〟。その際は、猿之助がサポート役として奔走した。

「澤瀉屋(おもだかや)の当主・猿之助さんからすれば、俳優としての活躍の場を失いつつある香川さんに歌舞伎役者して精進してほしいと願っている。稽古などで世話を焼く香川さんの息子・市川團子さんのためにもなりますからね」(梨園関係者)

 ただ、そんな猿之助とは裏腹に周囲は〝香川アレルギー〟が顕著だ。 

 21日に行われた猿之助が主宰する演劇プロジェクト「猿之助と愉快な仲間たち 第2.5回公演 七川劇団リターンズ『新説 堀部安兵衛』」の制作発表会見でのこと。舞台関係者によると、会見終了後、報道陣から猿之助に「最近、香川さんとは会ってますか?」と質問が飛ぶと、スタッフが制止し、烈火のごとく激怒。今後の会見などで、香川の話題を振った際は同演劇の出禁を通達したという。

 さらに、猿之助をめぐっては、8日に大阪文化芸術創出事業「歌舞伎特別公演」に出演した際も、主催者サイドは香川に関する取材が行われた場合には、出禁処分を警告していたという。

 性加害疑惑というデリケートな問題だけに、猿之助からすればコメントしづらいということもあるが、その背景には歌舞伎界を取り巻く厳しい現状も関係している。

「歌舞伎界はコロナ禍に何度も公演中止に追い込まれている。しかも、観客の行動様式自体も変化し、舞台を見に行く習慣もなくなりつつある。以前は飛ぶように売れたチケットも売れにくくなっていて、仕事を失った歌舞伎役者の廃業も相次いでいる。興行サイドは『こんな状況で香川さんのことなんて気にする余裕はない』というのが正直なところなんです」(演劇関係者)

 たしかに会見で香川について話せば、その話題をメインとして報じられる可能性が高い。取り巻く環境は厳しくなる一方だ。