看板力士に悲壮感が漂っている。大相撲秋場所10日目(20日、東京・両国国技館)、大関正代(30=時津風)は小結逸ノ城(29=湊)に寄り切られて9連敗(1勝)。圧力をかけて前に出たが、相手に右を差されて後退し、土俵を割った。取組後は取材に応じることなく、土俵下の佐渡ヶ嶽審判長(元関脇琴ノ若)は「元気がないね。先場所の最後はいい相撲を取っていたんだが…」と首をかしげた。

 すでに負け越しが決まり、11月の九州場所が自身5度目のカド番となる正代。来場所で納得の成績を収めるためにも吹っ切れた姿を見せたいところだったが、まだ連敗地獄を抜け出せずにいる。

 そんな〝負の連鎖〟はこの日も止まらなかった。大関貴景勝(常盤山)は関脇豊昇龍(立浪)に浴びせ倒されて4敗目(6勝)。カド番の大関御嶽海(出羽海)は幕内玉鷲(片男波)のすくい投げに屈し、7敗目(3勝)で残留が危機的状況となった。

 10日目を終えて3大関で計10勝20敗。終盤戦で意地を見せられるか。