レスリングの世界選手権最終日(18日=日本時間19日、セルビア・ベオグラード)、男子フリー61キロ級決勝で、樋口黎(26=ミキハウス)がイラン選手にテクニカルフォールで勝ち、初の世界一に輝いた。

 リオ五輪フリー57キロ級銀メダリストが非五輪階級とはいえ、決勝で圧勝。日本レスリング協会のインタビュー動画によると、樋口は「ようやく自分の実力を証明できた。しっかり決勝も勝てて良かった」と語り、笑みを浮かべた。

 インタビューでは、勝因に映像による徹底的な研究を挙げたが、意外な刺激もあった。宿舎で同部屋だったフリー70キロ級優勝の成国大志(MTX GOLDKIDS)が「部屋に金メダルを持って帰ってきて、僕はまだ試合をやっていないのに『先輩もこれ、取るんですよ』と見せびらかして」と言って苦笑い。その上で「コイツ…と思いながら、すごく刺激をもらえた。小さいころから知っている選手なので、すごくうれしかったし、僕も負けないぞという気持ちで試合に挑めた。成国選手に負けなくて良かった」と笑顔だった。

 ただ、今回は非五輪階級の世界一であり、あくまで最大の目標は57キロ級での2024年パリ五輪金メダルだ。樋口も「五輪の金メダルを取ることを突き詰めてきた。これで満足してない」と12月から本格化する代表争いを見据えた。

 また、今大会の日本勢の金メダルは男女合わせて7個となった。