早くも正念場だ。大相撲秋場所4日目(14日、東京・両国国技館)、大関正代(30=時津風)が幕内玉鷲(37=片男波)に一方的に押し出されて3連敗。取組後は取材対応せずに国技館を後にした。先場所は序盤で1勝4敗と出遅れながらも、最終的に10勝を挙げてカド番を脱出。今場所は4場所ぶりに白星発進したが、またも苦戦が続いている。

 その正代にとって、今場所は是が非でも結果を残さなければならない事情がある。場所後の10月23日には都内で大関昇進披露パーティー、11月にはご当所の九州場所を控えているからだ。母校・熊本農高相撲部OB会長で熊本市議会議員の満永寿博氏(74)は「(九州場所に)優勝力士として戻ってきてほしい」と凱旋を熱望した。

 創設123年の伝統校とあって、同部OBは数百人に上る。地元の熊本から熱い声援を送る一方で、今はあえて差し入れを自粛しているという。満永氏は「たまに熊本の名産なんか送っていたけど…。何かを送って、かえって緊張させるというか『勝たないと』と過剰に意識させないように。そっとしておくのも一つの手かもしれないということで」と〝親心〟をのぞかせた。

「大関でも、ちょっとしたミスやうまくいかないことはある。自分の相撲を取れば勝てるので、頑張ってほしい」(満永氏)。追い込まれてからの驚異的な〝粘り腰〟も正代の持ち味だが…。今回はどうなるか。