日本相撲協会は新たな取り組みとして、英語圏向けのユーチューブチャンネル「SUMO PRIME TIME」を開設。主に海外のファンに向けて大相撲の魅力を紹介するもので、司会はNHKの大相撲の英語実況などで知られる森田博士アナウンサーが担当している。

 その最新動画では「The making of a sumo rikishi(大相撲力士の作り方)」と題して、荒汐部屋の1日に密着。朝稽古では関脇若隆景がすり足を実演し「相撲の基本はすり足。足を浮かせたら重心が崩れる。常に両足を地面につけて土をかむことが大事」と英語の字幕付きでレクチャー。そのほか、部屋の力士らが稽古後にまげを結い直したり、肉や野菜たっぷりのちゃんこを囲む場面などが紹介されている。

 さらに、幕内若元春が若い衆に「よし、腹いっぱい食ったから行くぞ!」と号令をかけて、向かった先は部屋2階の大部屋。力士が布団を並べて昼寝をする映像とともに英語で「力士にとって昼寝はとても重要です」などと解説が加えられている。

 海外からとみられる英語のコメントには「クールで刺激的だ」「これこそ私が望んでいた動画」「このようなコンテンツをもっと増やしてほしい」などと絶賛する意見が相次ぐ一方で「(昼寝で)眠っている力士は天使のようだ」「冷蔵庫の中の(大量の)肉を見てびっくり!」といった驚きの声も。角界の新たな試みは好評のようだ。