かつての師匠に吉報を届ける。大相撲名古屋場所9日目(18日、愛知県体育館)、横綱照ノ富士(30=伊勢ヶ浜)が幕内遠藤(31=追手風)を押し出して7勝目(2敗)。取組後の取材には応じなかったが、師匠の伊勢ヶ浜親方(元横綱旭富士)は「慌てなくてよかった。2本差されたところでも、腰が割れていて落ち着いていましたね」とうなずいた。
この日、元横綱二代目若乃花の下山勝則さんが亡くなったことが発表された。照ノ富士にとって入門時の師匠で、関取昇進までのしこ名「若三勝」は若乃花が大関時代まで使用していた「若三杉」に由来する。2013年3月に、当時の師匠が体調不良を理由に部屋を閉鎖するまで指導を受けた。
その後、照ノ富士ら所属力士は伊勢ヶ浜部屋へ転籍。弟子を受け入れた伊勢ヶ浜親方にも、特別な思いがある。「(若乃花には)同じ青森県出身で現役時代は稽古でかわいがってもらい、よく声を掛けてもらいました。弟子を私に託していただいた。私には育てる責任があるし、その結果は出ていると思います」。恩返しを果たす思いは弟子の照ノ富士も同じだ。
トップは横綱を含めて2敗の6人。混戦から抜け出し〝先代師匠〟に賜杯を抱く姿を届けるつもりだ。












